留学のススメ

留学のススメ > 留学を通じて得られるもの

■留学を通じて得られるもの

〜海外で学び、働く経験は大きな財産に

曽根 靖雄(そね やすお)

ICC国際交流委員会CEO
1995年、スイスの大手ホテルスクールと提携し、日本人向けのホテル留学研修制度を開始。以後、多数の人材を国内外のホテルに輩出。世界に通用するホテル人育成を目指し、欧米アジアのホテルスクール紹介と、世界各地のホテルでの就労体験プログラムを展開する。

日本を訪れる外国人旅行者は、年々増加しています。10年前には400万人前後だった外国人旅行者が、今や800〜900万人にのぼります。「Visit Japanキャンペーン」が功を奏したこともありますが、最大の理由は、アジア周辺国が豊かになっているからでしょう。この状態が進めば、10年後には、海外へ行く日本人旅行者数と日本を訪れる外国人旅行者数が拮抗することも予測できます。

このような人の流れの変化もあり、ここ数年、ザ・リッツ・カールトンやマンダリンオリエンタルなど、グローバル展開している最高級ホテルが東京に進出してきました。器としては、東京も世界の最高水準に近づいたわけですが、日本人にとっての課題もあります。こういったホテルのGM(総支配人)に、いったい何人の日本人が就いているでしょうか? 

おそらくそのほとんどが外国人です。外国人GMに問題があるわけではありません。世界的な視野に立ってGMとして経営できる日本人が増えて欲しいと願っているのです。同時に、サービスを提供する日本人スタッフの国際化も今後の課題です。

英語を話せる人は確実に増加しています。しかし、海外の文化まで理解して対応している人はそれほど多くないように思います。海外のホテルに宿泊するとわかりますが、宿泊客との軽いジョークや天気の話など、ちょっとしたスモールトークができるだけでも、ユーザーの印象は異なるものです。日本人ならではのおもてなしや気配りに加え、インターナショナルなマナーやアプローチを身につけてほしい。そのためには、留学や海外インターンシップが、非常に効果的なのです。

海外の文化を理解することは、ホテル業界で仕事の幅を広げるために必須の要素でもあり、インターナショナルな環境で働き、学ぶことが、キャリアを築く上で大きな財産になります。何よりも、海外で学び、働く体験は楽しいものです。いろいろな人々と出会い、異文化の中で生活することで、自分の中に価値観の多様性が生まれ、自身の成長にもつながるでしょう。

「HOTEL留学.com」の役割

ICC国際交流委員会は、さまざまな留学プログラムを提供し、幅広い年齢層の海外留学やインターンシップを応援しています。我々が日本のホテルマンの国際化に対する想いを抱えていた時、オータパブリケイションズの近藤さんと知り会う機会があり、上記のような話をして意気投合。何か一緒にできないかと模索した結果、このサイトを立ち上げることになりました。

「世界に通用するホテリエを育成するための、ひとつのヒントを提示したい」というのが、このサイトを作成した理由です。目的は個人によって異なるでしょうが、まずは海外に飛び出して、異文化の中でもまれる経験をしてほしい。そのための情報を提供することが、このサイトの役割だと考えています。