ホテル業界を知る
ホテルの運営形態はどうなってるの?
主に「直営方式」「リース契約方式」「運営受依託契約方式」「フランチャイズ方式」の4つに分けられます。不動産の所有と経営、運営が一致しているのが直営方式。フランチャイズ方式は、ホテルオペレーター会社のブランド力を借りる契約を結んでいます。これに対し、不動産を所有するオーナーが別にいて、賃料を支払ってホテルを運営するのがリース契約方式。さらにオーナー会社がホテルオペレーター会社に運営を依託する方法が運営受依託方式です。
外資系ホテルって何?
「ヒルトン」「ハイアット」に代表されるような、外国資本のオペレーター会社が運営するホテルを指します。外資系ホテルの場合、不動産を所有するオーナーとホテルを運営するオペレーター会社が分かれている場合が多い一方で、「帝国ホテル」「ホテルニューオータニ」などに代表される国産ホテルは、オーナーと経営、オペレーターが一致しているところがほとんど。
しかし、「パークハイアット東京」のように、オーナーは「東京ガス都市開発」、経営は「パークタワーホテル」、オペレーターは「ハイアット・インターナショナル・コーポレーション」と分かれているところもあり、この場合、同ホテルに就職するということは「ハイアット・インターナショナル」ではなく、「パークタワーホテル」に入社することを意味しています。
日本のホテル業界と海外のホテル業界の違いは?
チップの有無、ホテルの運営形態の違いのほかに、個人のキャリアについての違いが挙げられます。日本のホテルでは、現場サービス→バック部門→マネジメントというキャリアパスが主ですが、海外ではキャリアとノンキャリアがはっきりと区分けされています。大学でホテルマネジメントを専門に学んだ人は、入社するといきなりマネジメント職につき、10年程度で総支配人になることも珍しくありません。
ホテルの労働環境は?
給与面でいうと、他の業界に比べてそれほど高い額だとは言えません。しかし、外資系企業の影響からか、年功序列制度を廃止し、能力給制度を取り入れているところが増えていますから、やる気次第で給与アップの可能性が十分にあります。
24時間営業であるホテルは、不規則なシフトになりがちです。世間が休みの時が一番忙しい時であるため、土日や年末年始に休みを取りにくいこともあります。しかし、これはサービス現場のことで、バックヤードの部署は一般企業と変わりません。
ホテルにおけるキャリアパスとは?
日本のホテルでは、現場サービス→バック部門→マネジメントの流れが一般的でしたが、近年ではこの流れも変わりつつあり、入社数年でマネージャー職に抜てきされるケースも出てきています。
一方、海外のホテルでは、最初に現場サービスのプロを目指すスペシャリストコースと、マネジメントを極めるゼネラリストコースのどちらかを選択。スペシャリストコースを選ぶと基本的に移動はなく、同じ部署でその道を極めることになります。ゼネラリストコースを選ぶと、まず現場のマネージャーになってからバックヤードのマネージャーに進み、最終的に総支配人を目指すことになります。
また、キャリアパスはホテルの運営形態によって異なります。経営の会社に就職している人が、運営会社の役職であるところの総支配人になることは難しく、どこかで運営会社に転職する必要があります。
ホテルの仕事に語学力はどれくらい必要?
募集資格に「TOEIC600点以上」としているところもあれば、基準を設けないところなど、求められる語学力はホテルによってさまざま。しかし、都市部のホテルでは外国人宿泊率が5割を超えるところもあり、今後さらに日本を訪れる外国人客は増えると予想されています。こうしたゲストに満足のいくサービスを提供するためにも、最低限のコミュニケーションができる語学力は必要です。
外資系ホテルの場合は、上司が外国人であることがほとんど。社内文書も英語が基本ですから、語学力はあるに越したことはありません。
海外のホテルへ行くチャンスはある?
もちろんチャンスはあります。日本のホテルでも海外の提携ホテルに研修で行かせてもらえる場合があります。外資系ホテルの場合は、人事の掲示板に海外のスタッフ募集の貼り紙が出ることがよくあり、それに応募することができます。ただし、日本で外資系ホテルに就職する場合、ホテルの所有会社ではなく、経営会社に就職するケースがほとんど。運営企業のスタッフになるわけではなく、経営会社から運営会社に転籍するというのは非常に稀なケースです。
